レジェンド・クルム伊達公子の功績!







スキージャンプ界において、葛西紀明選手が、
「レジェンド」として、世界から尊敬の念を集めているように、、
テニス界においても、クルム伊達公子選手が、
多くの選手から称賛を集めている。


4大大会すべてにおいて、ベスト8以上の成績を収め、
時の世界ランキング1位、シュテフィ・グラフとも、互角の戦いを演じ、
世界ランキングで、最高4位を獲得した。


にもかかわらず、キャリア絶頂期の1996年に引退、
その後、2008年に37歳で電撃的に現役復帰し、
今も世界で戦い続けている。


伊達選手のハイライトは、何といっても、1996年フェドカップにおいて、
女王グラフに逆転勝ちしたシーンだろう。


第1セットを、0-5からの大逆転で先取した後、第2セットを取られ、
第3セットを、12-10で制した、伝説の試合だ。


会場が、東京・有明コロシアムだったこともあり、
勝利後は、拍手と歓声が鳴りやまなかったほどである。


その年のウィンブルドン準決勝、
2日間に渡るグラフとの死闘も、忘れ難い一戦だ。


第1セットはグラフが取り、第2セットを伊達が取り返し、
勢いに乗って、第3セットを迎えようとした時、
日没順延になってしまったのだ。


たらればの話は、スポーツでは禁物だが、
もしこのまま、第3セットが始まっていたなら、
伊達の決勝進出も、十分可能性があっただろう。


現役復帰した後も、様々な大会で、最年長勝利記録を塗り替えるなど、
代名詞となっている、ライジングショットと、
試合の流れを読む勝負感は、健在だ。


さすがに、故障をいくつか抱え、
二度目の引退の日は刻一刻と近づいているが、
その日が来るまで、悔いのないよう戦い続けてもらいたいし、
彼女の挑戦には、惜しみない拍手を送りたい。